『ルー=ガルー』主演キャスト4人による対談の前編。
アフレコ時の緊張感や深い世界観の印象、そして、作品の魅力や、
注目してほしいポイントなどを語っていただきました。

── アフレコを終えての感想をお聞かせください。

沖佳苗
すごく楽しかったですけど、一日中スタジオに缶詰だったので身も心もボロボロな感じです(笑)。

五十嵐裕美
楽しいは楽しかったんですけど、こんなにセリフの多い役は初めてでしたので、
プレッシャーもあり不安(笑)でした。

井上麻里奈
美緒と麗猫の猫(ミャオ)の発音が似ていて、
音響監督さんの指示が聞き分けづらくて、ちょっと困りました(笑)。

沢城みゆき
私の演じた麗猫の場合、テンションを高くしてスタートしないといけないところが大変でしたね。

井上麻里奈
私はもう完全に浮いた感じで、シリアスな演技は一切しなかった(笑)。

五十嵐裕美
美緒はそういうキャラだから(笑)。

── 『ルー=ガルー』の世界観についてはどう感じられましたでしょうか?

沖佳苗
ウソがつけてしまうネットで、モニタを通してしか話ができないというのは、ちょっと寂しい気はします。

井上麻里奈
葉月みたいな女の子がひとりで暮らせてしまうというのは、なんとなく嫌ですね。

五十嵐裕美
冒頭での葉月と養父の会話の後、「結局、来てくれないんだ」と葉月がつぶやかざるをえないのが
「嫌だぁ」「寂しぃ」ていう感じですね。

井上麻里奈
現実でも、私は電話が苦手であまりしないんです。やはり直接、会って話したいですから。

沖佳苗
ですよねぇ。自分の声で伝えたい。雑誌とかブログでも、活字だと意図しないように取られちゃったりしますもんね。

井上麻里奈
私、ブログでも、なるべく自分の言葉で表現しようと気を付けて、
顔文字やコピペみたいな表現を使わないように自分なりのルールを決めているんです。
それでも難しいですから、やはり直接会って話す方がいいな。
美緒も人とのコミュニケーションを大切にしているので近いところかも。

五十嵐裕美
実は私、メールは現状をすぐ伝える手段ぐらいの気持ちで、絵文字とか使ってなかったんです。
でも、東京に来てから「冷たい」って怒られました(笑)。
けど携帯って依存症になりますよね。繋がっていたいからなのかな?

沖佳苗
不思議〜っ。昔は無くても平気だったのに。

五十嵐裕美
「全然いらないよ!!」くらいに思っていたのにね(笑)。

沢城みゆき
そういえば前に、大学の講義でメールって文化は話しているのか、書いているのかという話があって。
教授が「いやあれは打つコミュニケーションだ」と。
まだ始まったばかりのものだから、ルールも人それぞれで決まっていない。
だから誤解が多い媒体なんだな、と思うようになりました。

── 劇場版『ルー=ガルー』の魅力や、注目してほしいポイントなどをお教えください。

五十嵐裕美
観た方が自分は美緒タイプだとか、歩未、葉月、あるいは猫タイプだと思っているかで、
観た後に受ける感覚が違うんじゃないかな?
そういう風に楽しんで、さらに原作も読んで
『ルー=ガルー』の世界で示された問題をいろいろと考えて欲しいです。

井上麻里奈
多分この物語自体、正解だとか、終着点というのは設けていないと感じられました。
ですから、観終わっても何かモヤモヤしたものを感じる方もいらっしゃるかもしれませんけど、
そういうところから何かを考えてみてください。
私も今回、お話を通して演じはしましたが、作品が完成した後に改めて、
違う気持ちで観て考えようと思っています。

沖佳苗
劇場版のオリジナル要素としてSCANDALとのコラボがあるんです。
けど、『ルー=ガルー』みたいなクールな作品に、あれだけロックな音楽がどう絡められるのか。
そのあたりのできあがりがすごく楽しみです。

沢城みゆき
まだ私たちも完成版を観ていないので、まとまらないところがたくさんあります。
ただこの作品には、観た後これからの自分に思いをはせてみるヒントがいっぱいあると思います。
例えば携帯電話を持ち続けた先にあるものとか、これからの食に関することとか。
自分の未来とよりリアルに向き合うきっかけになるようなテイストは、
原作から引き継いでいると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います。

 
「後編」につづく

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